スティーブン・ガイズ「小さな習慣」田口未和訳

筋トレを始めたはいいものの、いつも3日坊主で終わってしまう。そんな自分にいつも嫌気がさす。このループから抜け出す方法を模索していた時に、この本に出合いました。 読書にしろ、運動にしろ、私たちは新しいことを習慣に取り入れようと思うと、はじめから大きなノルマを設定しがちです。1日1冊本を読むぞ!とどんなに固く心に誓ったところで、私たちの脳は変化を嫌うようにできているので、決して長続きしないのです。 そこで筆者は、何かを習慣化するには「小さな習慣」を設けるべきだと主張します。運動を習慣にしたいのであれば、「1日... Read More

ゲゲゲのゲーテは多くの要素のある1冊です

水木しげるさんというと「ゲゲの鬼太郎」の作者として知られています。 その水木さんが、ゲーテの本が好きで家の中にもゲーテの言葉を貼っていたことをずいぶん前にネットの記事で知りました。 そんな時にこの本を見つけて、読んでみたくなりました。 この本は、ゲーテのことが分かるだけではなく、そのゲーテの言葉を水木さんなりに解釈して人生に生かしていた姿が水木さんの言葉から伝わって来ました。 とくに戦争に行く時にもゲーテの本を持って行って、死の恐怖と隣合わせだった時期にもゲーテの言葉が支えになったという話が、水木さんの恐... Read More

「マインドマップ最強の教科書」で学ぶ思考のまとめ方

トニー・ブザンが開発した、ノートを使用した思考ツールと言われる「マインドマップ」について書かれています。マインドマップは、活用することで、記憶力・想像力・集中力を高めることが出来ると言われており、ノートとペンがあれば(もしくはipad)、難しいことなくすぐに取り掛かることができるツールです。 「マインドマップ最強の教科書」では、マインドマップは何か?といったマインドマップの説明やマインドマップの実際の使用方法について書かれています。 この本を読むことによって、自分が学んでいて複雑で理解しにくかった内容をマ... Read More

偉大なるしゅららぼん

偉大なるしゅららぼんは著者、万城目学さんが書いた現代を舞台にした作品です。 日常の中で起こる平凡な毎日ではない、非日常を書かれていて少しファンタジーな作品になります。 私は万城目学さんの小説が大好きです。彼の作品はとても、ユーモアが溢れていてとても良い意味で独特で小説の中に出でくる主人公やキャラクター達もとても個性が強く、読んでいる側がワクワクします。 偉大なるしゅららぼんは、湖の民と呼ばれる琵琶湖に代々住む家系のお話を描いた作品です。最初小説の題名が目に入ってきた時に、「何だ?!この題名は?!」と驚きま... Read More

「今、ここ」に意識を集中する練習

トップアスリートやアーティスト、資産家などが、メンタルトレーニングとして取り入れている「瞑想」ですが、興味があっても実際はどうやってやるのか分からない人も多いのではないでしょうか。 メディテーションワークショップが開かれている情報を手に入れても、宗教などの勧誘が恐かったり、そもそも忙しくて瞑想する時間を確保するのが難しかったり、瞑想が良いことは分かっていても、なかなか実際にやってみるのが難しいと思っていたのは、私だけでは無いと思います。 この本は、そんな「瞑想」に対するハードルをぐっと下げてくれ、わざわざ... Read More

ビギナーさん向け「食堂メッシタ」

小説は読みたいけど、どんなものを選んでいいかわからない、長くて難しいのは苦手という方にもサクッと読めてしまえる本をご紹介したいと思います。 山口恵以子さん「食堂メッシタ」 食に関する小説を数多く出版されている著者ですが、やはり同書もタイトルからわかる通り食に関するお話です。とは言っても、よくありがちなレシピがつらつらと続くでもなく、食レポのような食べた感想が長ったらしく書かれているわけでは無いのでサクッと読むことができます。 登場人物も比較的少ないので、思わず前のページに戻って順をたどるという煩わしさもあ... Read More

いとうせいこう「想像ラジオ」で知った3.11

私のおすすめの一冊は、いとうせいこう著作「想像ラジオ」です。「想像ラジオ」は、読み手に語りかけるような、まさに、ラジオを聴いているような気持ちになれる文体です。たわいのない会話から始まるラジオですが、ただのラジオではなく、そこには時間も日にちも関係の無い、特別な場所から流れていることが、示唆されます。 そして、本を読み進めているうちに、その物語が、東北大震災と関係していることがわかります。 物語は、亡くなってしまった人、生きている人の交互の想いを吐露するように進んでいくのですが、そのふたつすらも、どんどん... Read More

冷たい密室と博士たち

私は以前、「すべてがFになる」のアニメを見てS&Mシリーズ(著者:森博嗣)に興味を持ちました。そして、早速原作の続きが気になって書店で「冷たい密室と博士たち」を買って読んだのですが、登場人物の内面の掘り下げやトリックの意外性など多くの見どころがあって面白く一気に読んでしまいました。 主人公は普段やる気がないような感じなのですが、興味を持ったときだけ頭の回転が速くなり、なるほど探偵役にぴったりだなと感じました。ヒロインは全体的に能力は高いですが、隠れて喫煙していたり主人公に対してむきになったりと背... Read More

世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド

不穏なワンダーランドで暮らすことになった主人公が、最初はそのパラレルワールドのような世界から脱出しようとするものの日々の生活に徐々に慣れていき、次第にそこから抜け出す気持ちを失い永遠にその世界に留まってしまうという話で面白かったです。 ワンダーランドの独特のファンシーな雰囲気も素敵でしたが、「僕」と語る主人公の「影」というワンダーランドに入るときに切り離された自分の影が、ここから脱出してまた一つになろうと僕を救おうとする展開にハラハラしました。 結局、僕は「ここに残る」と言い、自分の影と永遠に分かれてワン... Read More

何度読んでもほっこりする「ランチのアッコちゃん」

私は仕事で疲れ果ててしまったときは、この本を読むと心がほっこりするので何度読んだかわからないくらいです。本の帯に“読むとどんどん元気が出るスペシャルビタミン小説!”とあったので買ったのですが、その通りになりました。 派遣社員として働いている三智子という女性が、45歳独身でがっちりとした肩幅に長身の「アッコ女史」こと黒川敦子部長に元気を引き出してもらうお話です。 読んでいると、自分自身も三智子と同じように、徐々に心がほぐれていくのを感じることができます。読み終わったときは、さあ私も元気を出して頑張ろうと思え... Read More