奇妙な夢の世界へーf植物園の巣穴を読んでー

「本当に夢だった。」  この本を読み終えて真っ先に思ったことだ。自身初の梨木作品だったが、初見ではその独特の世界観に何度も置いていかれた。同じ箇所を繰り返し読んでは自分の理解を確かめる、そういった作業が何度も続いた。  あらすじ―植物園の職員である主人公は勤務中、木のうろに落下したことから世界が変化する。改変後の世界で奇妙な物の怪たちとの出会いをきっかけに彼は過去を思い起こすことになる。  私がこの本に初めて出会ったのは図書館だ。名前は知っている作家だからと何気なくこの本を借りた。その時まで梨木香歩の作品... Read More