『よみがえれバナナじま』

私が最近面白かったと感じた絵本は、やなせたかしさん作『それいけ!アンパンマン よみがえれバナナ島』です。
国民的キャラクターであるアンパンマンシリーズの映画24作目の原作であり、東北地方太平洋沖大自身を受けて、「復興」をテーマに描かれた作品でもあります。
私はアンパンマンシリーズが好きなのですが、特にこの絵本をとりあげる理由は、ばいきんまんが大活躍しているからです。ばいきんまんといえば、いつも悪巧みをしていて、子供のおやつを奪ったり泥棒などをしたりで、アンパンチで懲らしめられている印象がありますが、この回は違いました。

舞台となる「バナナ島」が突然の寒気で皆が活気を失っている中、自分ひとりで原因を探ろうとするヒロイン「バンナ女王」とお互いの利益(ばいきんまんは島の宝であるジャイアントバナナが食べたいだけ)から協力し合うことになるのですが、その間に、普段の彼らしくない活躍をいくつも見せています。

あまりの環境変化に愕然として諦めそうになってしまうバンナ女王に対して、「俺様だって何回もアンパンマンにやっつけられて、メカを何度も壊されるんだぞ!でもまた諦めずに作るんだ!」や、「お前には元気しか取り柄がないんだぞ!元気を出せ!元気をなくしてどうする!」など、決して諦めないこと、そして常にバイタリティをもって行動する彼ならではの名台詞が飛び出すほか、クライマックスでは見せ場をもっていきます。
最後にはアンパンマンたちとばいきんまんたちが一緒に交流する場面もまたほのぼのとしていいです。おすすめの一冊です。