偉大なるしゅららぼん

偉大なるしゅららぼんは著者、万城目学さんが書いた現代を舞台にした作品です。 日常の中で起こる平凡な毎日ではない、非日常を書かれていて少しファンタジーな作品になります。 私は万城目学さんの小説が大好きです。彼の作品はとても、ユーモアが溢れていてとても良い意味で独特で小説の中に出でくる主人公やキャラクター達もとても個性が強く、読んでいる側がワクワクします。 偉大なるしゅららぼんは、湖の民と呼ばれる琵琶湖に代々住む家系のお話を描いた作品です。最初小説の題名が目に入ってきた時に、「何だ?!この題名は?!」と驚きま... Read More

「今、ここ」に意識を集中する練習

トップアスリートやアーティスト、資産家などが、メンタルトレーニングとして取り入れている「瞑想」ですが、興味があっても実際はどうやってやるのか分からない人も多いのではないでしょうか。 メディテーションワークショップが開かれている情報を手に入れても、宗教などの勧誘が恐かったり、そもそも忙しくて瞑想する時間を確保するのが難しかったり、瞑想が良いことは分かっていても、なかなか実際にやってみるのが難しいと思っていたのは、私だけでは無いと思います。 この本は、そんな「瞑想」に対するハードルをぐっと下げてくれ、わざわざ... Read More

ビギナーさん向け「食堂メッシタ」

小説は読みたいけど、どんなものを選んでいいかわからない、長くて難しいのは苦手という方にもサクッと読めてしまえる本をご紹介したいと思います。 山口恵以子さん「食堂メッシタ」 食に関する小説を数多く出版されている著者ですが、やはり同書もタイトルからわかる通り食に関するお話です。とは言っても、よくありがちなレシピがつらつらと続くでもなく、食レポのような食べた感想が長ったらしく書かれているわけでは無いのでサクッと読むことができます。 登場人物も比較的少ないので、思わず前のページに戻って順をたどるという煩わしさもあ... Read More

いとうせいこう「想像ラジオ」で知った3.11

私のおすすめの一冊は、いとうせいこう著作「想像ラジオ」です。「想像ラジオ」は、読み手に語りかけるような、まさに、ラジオを聴いているような気持ちになれる文体です。たわいのない会話から始まるラジオですが、ただのラジオではなく、そこには時間も日にちも関係の無い、特別な場所から流れていることが、示唆されます。 そして、本を読み進めているうちに、その物語が、東北大震災と関係していることがわかります。 物語は、亡くなってしまった人、生きている人の交互の想いを吐露するように進んでいくのですが、そのふたつすらも、どんどん... Read More

冷たい密室と博士たち

私は以前、「すべてがFになる」のアニメを見てS&Mシリーズ(著者:森博嗣)に興味を持ちました。そして、早速原作の続きが気になって書店で「冷たい密室と博士たち」を買って読んだのですが、登場人物の内面の掘り下げやトリックの意外性など多くの見どころがあって面白く一気に読んでしまいました。 主人公は普段やる気がないような感じなのですが、興味を持ったときだけ頭の回転が速くなり、なるほど探偵役にぴったりだなと感じました。ヒロインは全体的に能力は高いですが、隠れて喫煙していたり主人公に対してむきになったりと背... Read More

世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド

不穏なワンダーランドで暮らすことになった主人公が、最初はそのパラレルワールドのような世界から脱出しようとするものの日々の生活に徐々に慣れていき、次第にそこから抜け出す気持ちを失い永遠にその世界に留まってしまうという話で面白かったです。 ワンダーランドの独特のファンシーな雰囲気も素敵でしたが、「僕」と語る主人公の「影」というワンダーランドに入るときに切り離された自分の影が、ここから脱出してまた一つになろうと僕を救おうとする展開にハラハラしました。 結局、僕は「ここに残る」と言い、自分の影と永遠に分かれてワン... Read More

何度読んでもほっこりする「ランチのアッコちゃん」

私は仕事で疲れ果ててしまったときは、この本を読むと心がほっこりするので何度読んだかわからないくらいです。本の帯に“読むとどんどん元気が出るスペシャルビタミン小説!”とあったので買ったのですが、その通りになりました。 派遣社員として働いている三智子という女性が、45歳独身でがっちりとした肩幅に長身の「アッコ女史」こと黒川敦子部長に元気を引き出してもらうお話です。 読んでいると、自分自身も三智子と同じように、徐々に心がほぐれていくのを感じることができます。読み終わったときは、さあ私も元気を出して頑張ろうと思え... Read More

南部芸能事務所は登場人物の数のわりにドラマティック

畑野智美さんの南部芸能事務所が面白いです。 登場人物は事務所関連の人ばかりで限定的な世界が描かれているのですが、非常に奥深くて胸に滲みます。 新庄が溝口にお笑い芸人になろうとアプローチすることから物語が始まるのですが、溝口は南部芸能事務所のオカマな社長の相方だった男性の息子。 10歳上の女性と付き合って本気だと思っていたら、愛人にされていたという間抜けな感じもイイ。 業界の師匠的存在も所属している南部芸能事務所だけど、ぜんぜん売れっ子がいないという不思議さが妙です。 実はシリーズ化されていて、短編を読み進... Read More

空飛ぶタイヤを読んで面白かったこと

空飛ぶタイヤは、かなり面白い小説です。池井戸潤さんの作品らしく、前編に渡ってストレスの中読み進めていくということになります。しかし、このストレスというのが、いい緊張感になって楽しくなってしまいます。さらに、緊張感の中にも、時々起きる好転がとても病みつきになってしまう感じになっています。 この小説は、運送会社の車からタイヤが外れてしまいそのタイヤに惹かれた主婦が死んでしまい、整備不良の事件なのではないかと疑いをかけられるところから始まります。 そして、実際には、整備不良ではなく、その自動車会社の機能的なミス... Read More

「石の繭」がイチオシの捜査第一課殺人犯捜査第十一係

麻見和史さんによる小説、捜査第一課殺人犯捜査第十一係が大好きでシリーズを通して楽しみに読み進めています。 捜査第一課殺人犯捜査第十一係は無敗のイレブンと言われるほどに事件解決率がダントツのチーム。 その中心にいるのが主人公如月塔子の教育係を務める鷹野警部補です。 身長152.5センチの如月と180センチを超える鷹野警部補の凸凹コンビが筋読みを行い、事件解決へと突き進みます。 この2人はシリーズを通して、もしかして恋愛関係に突入するかもと思わせつつ、如月の尋常とは思えない鈍感さがネックになっている状況。 科... Read More