金持ち父さん貧乏父さんという本が私の概念を変えた

私の人生において一番、良い意味で衝撃的であったのが「金持ち父さん貧乏父さん」という作品です。 この本の内容としては簡単に言ってしまうとお金持ちになるためにはお金に対してどのような考え方であったり、もっと言ってしまえば、どうすれば一番効率よくお金を生み出すことができるのかについて書かれていました。 この作品を読む前の私の考えとしては単純にこの世界は働いた分(時間)でお金がもらえるという仕組みであると思っていました。しかし、この作品を通じてお金がお金を生むということを学び、単純に働く以外にも稼ぐ方法がしっかり... Read More

日常に溶け込む超常現象ー家守奇譚を読んでー

何だか訳の分からない奇妙な本に出会ってしまった。一応、私なりの褒め言葉である。  あらすじ―駆け出しの物書きである綿貫征四郎はふとしたきっかけから、既に故人となった学友・高堂の生家の管理を任される。とある風雨の日、綿貫の元へ高堂が突然訪ねてきた。その日を皮切りに、綿貫と浮世離れした物の怪や植物たちとの邂逅が始まった。  通常では起こり得ない、奇怪な出来事がまるで当たり前のことように描写されているが、それらは不思議と違和感無く日常風景に溶け込んでいた。物の怪たちが平和な暮らしを送る綿貫にごく自然に接近し、彼... Read More

『コンビニ人間』には衝撃をうけつつも納得する部分が多々ありました

村田紗耶香さんの『コンビニ人間』を読みました。このパサついた都会的な題名に、正直なところ読もうかどうか迷っていました。でも読んでみて、思っていた内容とはかなり違い、現代社会の鋭い描写に驚きました。 最も印象に残ったのは、主人公の恵子がバーベキューパーティーで、独身でアルバイトの身であることで浮いてしまうシーンです。結婚して子供がいるか、仕事が忙しいか…のどちらでもないことで、とても不愉快な扱いを受けます。こういうシーン、世の中のあちこちで繰り広げられているのではないでしょうか。 私は同窓会も同... Read More

「日暮旅人の探し物」は今まで考えもしなかった視点からみた内容

探偵日暮旅人の小説はシリーズ化されています。そのなかの1作目である日暮旅人の探し物では日暮旅人という主人公が様々なもの、思い、人を結びつけ最後は全員が笑顔になれる物語となっています。 日暮旅人は過去のある事件をきっかけに視覚以外の聴覚や触覚、味覚や嗅覚がありません。まずここからしても今まで考えもしなかった視点から描かれている小説だと思います。 普通は視覚だけない、味覚がない、というような視点から描かれる作品が多い中、視覚以外のすべてがないとは斬新かつ新鮮な感じを受けました。 視覚といっても全てが見えるわけ... Read More

霊感少女の心温まる成長を描いた長編作品キーリ

壁井ユカコ様作のキーリという長編小説は大変面白い作品です。 文庫より発刊されております。タイトルのキーリは霊感を持つ少女の名前となっております。 この霊感少女のキーリは学校へ通っていますがある日をきっかけに霊が見える青年ハーヴェイとしゃべるラジオの兵長と出会い、一緒に旅をしていく話です。 キーリはまだまだ無鉄砲なところがある少女で、それが故に色々事件に巻き込まれてしまうことも多々あります。 最初はそれが面倒だと思っていた青年でしたが次第に心配という感情に代わっていき、少女の成長を目の当たりにして複雑な思い... Read More

スリルを求める方には雫井脩介「火の粉」がおすすめ

雫井脩介さんの火の粉、こちらの作品は、ユースケ・サンタマリアさんが主演で、テレビドラマ化され話題になりました。 わたしもテレビドラマをみていましたが、ドラマと原作は内容が少々異なるようです。ドラマしか知らない方には、ぜひ原作も読んでいただきたいと思います。 ある一家を惨殺した容疑をかけられた男。その男は裁判で、証拠不十分なことから無罪と判決を下されました。 その無罪判決を下した裁判官の隣の家に、事件の容疑者となった男が引っ越してくるところから物語が始まります。 自ら無罪判決を下したにも関わらず、その男にど... Read More

夢野久作の「ドグラ・マグラ」は夢中で読みました。

昨年、夢野久作の「ドグラ・マグラ」を読みました。 面白くって、夢中で読みました。 江戸川乱歩の好きな私は、その江戸川乱歩が好きな作家の本にも興味があるので、読んでみたんですが、それまでには読んだ事のないような、冒頭から異様な文章で、すごく面白かったです。 精神病院の部屋で目覚めた青年の描写から始まり、隣室の少女の声、青年の過去の記憶、謎に包まれた精神病院の教授、かなり古く過去に遡って、因縁の遺伝や家系にまつわるストーリ-が展開されます。 映画にもなりました。なかなかよくできていました。 江戸川乱歩の不気味... Read More

『ゴーン・ガール』 原作・ギリアン・フリン

私はまずは注目されていた映画から見たんですが、じっと映画を大人しく見続ける事ができない私も2時間もする映画を大人しくいっきに見てしまいました。デビッド・フィンチャーの映像の魅力もありますでしょうが。 そして映画を見終わった後にすぐに原作を読みましたが、映画では描かれていない細かな描写もあり、ギリアン・フリンのするどい人間描写に引きこまれてすごく面白かったのでいっきにギリアン・フリンのファンになってしまい、作者が過去に書いた冥闇とkizu傷も読みました。 主なストーリーは冷め切っていた夫婦の妻のエイミーが突... Read More

脳は直感している 佐々木正悟 祥伝社新書

冒頭部分で本能と直感は違うということが述べられています。例えばお腹が減ったから何かをを食べたいという欲求は本能に分類されます。対して、直感は経験も加味した総合的な判断力だということです。そしてほとんどの野生の動物は本能を元に状況判断をしますが、チンパンジーのように知性が発達すると発揮できる能力のようです。人間はチンパンジーよりも知性が発達しているのでより直感が働きやすいということです。 車を運転していると、道路を走っていてあまり近づきたくない車というのはあります。なんとなく挙動がおかしいとか、車間距離の取... Read More

これからの「正義」の話をしようを読んでみての感想

マイケル・サンデルの著書、これからの「正義」の話をしようを読みました。 ハーバード白熱教室で有名なサンデル教授です メディアでも一時期とりあげられた有名な本。興味はあったのですがなかなか読む機会がありませんでした。すでに文庫本も出版され安くで手に入ったので購入し読んでみました。 本書はまずトロッコ問題といった例題を使った思考実験的な内容からスタートします。 トロッコ問題とはブレーキが壊れたトロッコが走っていてこのままだと線路上の5人の人間を引き殺してしまう。しかし自分が目の前の線路の切り替えレバーを引けば... Read More