『ゴーン・ガール』 原作・ギリアン・フリン

私はまずは注目されていた映画から見たんですが、じっと映画を大人しく見続ける事ができない私も2時間もする映画を大人しくいっきに見てしまいました。デビッド・フィンチャーの映像の魅力もありますでしょうが。

そして映画を見終わった後にすぐに原作を読みましたが、映画では描かれていない細かな描写もあり、ギリアン・フリンのするどい人間描写に引きこまれてすごく面白かったのでいっきにギリアン・フリンのファンになってしまい、作者が過去に書いた冥闇とkizu傷も読みました。

主なストーリーは冷め切っていた夫婦の妻のエイミーが突然、失踪した事件で夫のニックに疑いがかかるのですが、それには恐ろしい裏があり、事態は2転3転と変わっていくスリラーな話で長いページ数でもまったく飽きさせません。

私が恐ろしいと思う所はニックが次々へと周囲やマスコミに疑いの目を向けられて追い詰められる所です。私達は情報に流されやすくて知らずにまるで魔女狩りのような誤った判断をしているのかもしれません。

そしてこの小説に隠されたテーマが夫婦だと思いますが、妻のエイミーは夫でさえ知らない虚像がある事、夫婦というものは幸せをイメージするようで虚像がある事に知りたくなかったと思うほど、この本で知ってしまい怖く感じました。

誰にだって人には見せない裏の部分がありますが、個人的にこの話はミステリーより人間の本質の方が恐ろしかったです。

私は嫁入り前なのですが、結婚する前にこの小説を読んでおいてある意味よかったと安心しています。結婚がゴールではなく、その後も努力が必要なんだとこの小説を読むとある意味怖いほどわかりました。