冷たい密室と博士たち

私は以前、「すべてがFになる」のアニメを見てS&Mシリーズ(著者:森博嗣)に興味を持ちました。そして、早速原作の続きが気になって書店で「冷たい密室と博士たち」を買って読んだのですが、登場人物の内面の掘り下げやトリックの意外性など多くの見どころがあって面白く一気に読んでしまいました。

主人公は普段やる気がないような感じなのですが、興味を持ったときだけ頭の回転が速くなり、なるほど探偵役にぴったりだなと感じました。ヒロインは全体的に能力は高いですが、隠れて喫煙していたり主人公に対してむきになったりと背伸びをしている印象がありました。

事件のトリックの方は科学的・電子的なものが使われおり、登場人物の多くが秀才・天才なので違和感なく、密室の実験室という舞台にマッチしていたと思います。そして、肝心の犯人なのですが、知的な犯行を実行する反面、動機はものすごく感情的なもので思わず感情移入してしまいました。犯人の被害者に対する恨みがとても強いものだと感じることのできる納得のある理由で、ここが強く印象に残っています。

この「冷たい密室と博士たち」以降もS&Mシリーズが続いているので少しずつ読んでいこうかなと思っています。