何度読んでもほっこりする「ランチのアッコちゃん」

私は仕事で疲れ果ててしまったときは、この本を読むと心がほっこりするので何度読んだかわからないくらいです。本の帯に“読むとどんどん元気が出るスペシャルビタミン小説!”とあったので買ったのですが、その通りになりました。

派遣社員として働いている三智子という女性が、45歳独身でがっちりとした肩幅に長身の「アッコ女史」こと黒川敦子部長に元気を引き出してもらうお話です。

読んでいると、自分自身も三智子と同じように、徐々に心がほぐれていくのを感じることができます。読み終わったときは、さあ私も元気を出して頑張ろうと思えるようになるのですから、相当すごい小説だと思います。

一週間にわたって様々なランチのシチュエーションが出てくるのですが、私が一番好きなのは、屋上でやや高齢の社長さんと出前のお寿司を食べる曜日のところです。今は立派なビジネスウーマンのアッコ女史も、入社したてのころは給湯室で泣いていたことがあったと、社長さんは三智子に話してくれます。

なんて良い社長さんなんでしょうか。こんな社長さんの会社だからアッコ女史のような懐の深い、情のある人が育つのだろうなと思います。こういう温かい人たちはなかなか現実的にはいないけれど、心が折れたらまたこの小説を読んで頑張ろうと思います。