蜜蜂と遠雷 第156回直木賞、第14回本屋大賞 そのとおりの出来

音楽が好きという方は、今の世の中、たくさんおられると思います。

電車の中のイヤホン率の高さを見れば一目瞭然です。

でも、話が、「クラッシック」の「ピアノコンクール」となると、「知っています」という方は、激減するのではないでしょうか?

今回ご紹介する小説は、日本で開催される、クラシックの、ピアノコンクールを題材とした、「蜜蜂と遠雷」です。

著者、恩田陸。 幻冬舎刊。

主な登場人物は3人。栄伝亜夜(えいでん あや)20歳 幼き頃、天才ピアニストとして名を馳せた経歴を持つ。風間塵(かざま じん)16歳 あまり正規の音楽教育は受けておらず、強く、説得力のあるピアノを弾く。

マサル・カルロス・レヴィ・アナトール 19歳 誰もが認める天才。幼き頃、栄伝亜夜に連れられていったピアノ教室でピアノを始める。

この小説では、過剰な音色表現はありませんが、人物の性格表現が良いせいか、亜夜、塵、マサルの、3種類の「個性豊かな」ピアノの音が、小説世界を支配します。

加えて、コンクールの緊張感、参加者の苦悩、審査員の辛さ、なども、丁寧に描かれており、ストーリーが複雑にからみ合い、コンクールが簡単なものではないこと、小説の結末が安易でないことを読者に訴えてきます。

直木賞、本屋大賞の2冠はダテではありません。

この小説を読破すると、皆、クラシックのピアノ曲が聞きたくなるはずです。

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